2009年07月31日
まだ釣れるのか? アオリイカ(房総イカ調査 7月総括)
“ようやく、ようやく釣れました…”
ども、テル某です。
梅雨が明けたかと思いきや、梅雨明けしていない様なこの頃。8月にはなんとか梅雨明けするかな?
テル某的には、梅雨明けしたら「釣りオフシーズン」なんですが(一応)、とにかく日中の暑さを回避できればとは思うんです。
とまぁそんな具合で、ここひと月ほど更新しておりませんでしたが、今月の釣行記です。
◆イサキが一段落して
7月はあまり釣り物が無いですねぇ。一応、陸っぱりからは色んなモノを投げまくっているんですが、房総のジギング船でジャークマンと化した後に、“とりあえず”やるので、なかなか釣れるモノも釣れない……というか、回れるポイントが限られているわけです。
とまぁそんな中、多く釣れた時に魚を引き取って下さる有り難い叔父を誘って、陸っぱりからのアオリ狙い&投げという、今の時期双方共にギリギリな釣り物に行って参りました。
まぁ、青物の回遊もまだ近くに来ないし、シロギスはシーズン初めの20cmオーバー狙いから段々ピンが混じってくる時期だし、アオリも終盤でかなり個体数が減っているし、どれも渋めの釣り物ですが、とりあえずやってみなけりゃわかんねぇべ、というわけで行って参りました。
房総はアオリかシロギス(投げ)くらいしか無いと思うけど、皆さん今の時期、何を狙っていますか??
◆というわけで一路南進
まずは明け方のアオリ狙いに。
ここのところ、風向きがずっと南西風、しかもかなりの強風(5〜7mが続いて10m以上の日もあったな)が続いているため、竿を出す場所が限られる。
まぁ堤防だよなぁ、叔父さんこっちは初めてだっていうし。
とまぁそんなわけで辿り着いた某堤防。釣り師はまだいないので、とりあえず一番良いポジションを確保。
ここで来ないならアオリは朝はいないってこったな。
とりあえず、頭にライトを点けて、システムを組んで、そして【タモを持って!】堤防へ。
前回、結構大きいのをこれでバラしたからなぁ……。今の時期に生きている個体なら、それこそ2kgオーバーの奴もいるに違いないし!
ちなみに随分前の釣行記にありますが、あの2kgアップをキャッチしたのも7月中旬だった様な気がする。
◆えいやっとっと、えいやっとっと
始めてみると、風が強くて広範囲に探れない。
特に堤防の上からだから、風が堤防に当たって巻いているし、しかも潮が押してきているので、すぐに風をはらんで大きく描いてしまうライン。ホント、0.8号を使っても強い風の時には仕方ないなぁ…。
隣の叔父さんも慣れない夜エギングに戸惑っている様子。経験者なのでシャクリはしっかりしているから、そっちは問題なさそうだけど、問題は飛距離かなぁ……。
近頃のタックルの性能は、本当に一昔前のモノに比べるとかなり進化していて、特にエギングなんか10年前からは安くて良く飛んで、軽くて楽にシャクれるタックルが開発されている。
そういったタックルでやってきた自分(ようやく3年目だ)ですが、やはり叔父のタックルを見てみると、これはちょっと、もう一つ良いのが欲しい、と思うものだった。予備タックル、貸してあげればよかったかなぁ…。
今エギングは『飛距離』で差が出るのではないかと自分は思っている。特に、房総では遠浅の藻場が続くので、せめて5m先まで放ることが出来れば、それだけチャンスが増すに違いないのだ。
房総のエギングで、手前ピックアップ寸前で「ズシン」と来た事が無いので、そう思うのですが、皆さんどうですか??
◆夜が明けてきて
だんだん堤防の上にアングラーの姿が増えてくる。
以前、タッチの差でベストポイントを逃して、朝イチの一杯を先に入った人に上げられてしまって以来、ここではとにかく「先行者」となるべく出来るだけ早くエントリーしている。まぁ、自分は粘るのが性に合わないので、しばらくシャクったら他の人に譲って、別のポイントに行ってしまうのですが。
そんなこんなで、投げ続けていると夜が明けてくる。「チャンスタイムですよ〜、張り切っていきましょ〜」と叔父に声を掛けて、少しでも飛距離を出そうと引っ張り出したのは、先日ナツラムで買ったエギ王Qセット(3.5号)に入っていたピンク・オレンジカラー…だったかな? 金テープだと思う。なんだったっけ?
とまぁ、ミッドスクイッドRVの方が飛距離は出ると思うけど、スローシンキングモデルしか持っていないので、沈降速度の速いノーマルエギを投入だ。
風を読んで、良い風向きになった時にえいやっと向こうの向こう、更に向こうへ飛んでいけ〜〜〜とばかりにフルキャスト。糸ふけを取って出来るだけ風の影響を受けないように、堤防のヘリから下に竿先を向けて、フォールを待つ。
2投、3投目あたりだろうか? 竿先に感があったのでアワセると“ヌルッ”という感触がして「何か」が掛かる。
「(??何だろう?? コウイカか?? それか小さいアオリかも?)」
普通だったら「ズンッ!」と乗って、「グィーーーーーーーーーーーン!!!」と走るのだが、これはどうか。なんか以前に釣った、モンゴウイカに似ているかも。
隣の叔父さんに「掛かりました、小さいけど」と伝えて、ゆっくりとテンションを抜かないように巻いてくると、
いきなり
グイーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!
竿先が絞り込まれる。
グイーーーーーーーーーーーーーー…
グイーーーーーーーーーーーーーー…
グイーーーーーーーーーーーーーー…
グイーーーーーーーーーーーーーー…
グイーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!
なんと、5段噴射。
凄い勢いで出て行くドラグ。そんなに緩くしていたつもりは無かったが…。
「うわ、こいつ、でかいぞ!!」
思わず緊張する自分。前回、タモ網を忘れて抜き上げようとして、バラした時の事が脳裏に浮かぶ。
しかし潮は沖へ出していくのではなく、手前へ寄せてくる潮回りなので、ジェットに耐えてさえいれば、ゆっくりと寄ってくる。
よし、浮いてきたぞ………見え……た?
「すんげぇ遠いいじゃん!!!???」
おいおい、ドラグ出しっぱなしの時があったけど、20mくらいは引っ張られたのかぁ? さすがにそれはないか。
久々の大物の感触に腕が震える。
ゆっくりと、ゆっくりと寄ってくるアオリ、叔父さんがタモを出して準備万端。だったのだが…
「デカイよ!」
55cmのタモなんですが、入れるのに難儀しているし。
堤防結構高いから、遠近感がよくわからんが、さすがにタモとイカの大きさを比べれば、結構でかいというのが良くわかる。何度かジェットで逃げるが、無事タモに収まり、叔父がひと言。
「オモイよ!」
堤防の上で思わずヒュゥと口笛(を吹いたつもり)。
隣にいた人たちが寄ってくる。良くこのサイズでタモに収まったなぁ……。
十分に身体の中の海水をジャバーと落としてイカを持ち上げる。
「うわ、でかっ! これ3kgくらいあるんかいな??」
「いや、無いですね、2kg半くらいかな」
いかにもエギングマスターと思しきお隣さんが取り出すはハンディ重量計。
エンペラをひょいっと引っかけて、計ってみると
2.65kg
よっしゃぁぁぁぁっっっっっっ!!!!!!!!
R更新

堤防の上では撮れなかったので、戻ってから撮って貰ったこいつ。
あんまり大きく見えないなぁ……。
とまぁ、そんな感じで、自分たちがいた時間にはこの一杯しか上がっていなかったけれども、まだ釣れたアオリ。
もしかすると3kgクラスがすぐ近くにいるかもしれません。
◆ガイド役としては失格???
「房総でアオリは釣れる!」
という事で叔父さんに是非釣って貰いたかったアオリですが、自分が釣っちゃいました。
4月や5月くらいだったらまだ個体数も多いし、10月頃からなら新子もキロ近くなるし、もっと個体数が多いので、またその時にもなんとか一杯目を釣って貰えるようにガイドできたらいいなぁ…。
「楽しかったよ」と言って貰えたのが救いだった釣行でした。

おまけ:エンペラと背骨(軟骨)、赤線が41cmです

おまけ:エンペラを切ってみた。なにこの厚さ
これで握りのネタになりそうだなぁ…ちなみにめっさ美味かった☆
ども、テル某です。
梅雨が明けたかと思いきや、梅雨明けしていない様なこの頃。8月にはなんとか梅雨明けするかな?
テル某的には、梅雨明けしたら「釣りオフシーズン」なんですが(一応)、とにかく日中の暑さを回避できればとは思うんです。
とまぁそんな具合で、ここひと月ほど更新しておりませんでしたが、今月の釣行記です。
◆イサキが一段落して
7月はあまり釣り物が無いですねぇ。一応、陸っぱりからは色んなモノを投げまくっているんですが、房総のジギング船でジャークマンと化した後に、“とりあえず”やるので、なかなか釣れるモノも釣れない……というか、回れるポイントが限られているわけです。
とまぁそんな中、多く釣れた時に魚を引き取って下さる有り難い叔父を誘って、陸っぱりからのアオリ狙い&投げという、今の時期双方共にギリギリな釣り物に行って参りました。
まぁ、青物の回遊もまだ近くに来ないし、シロギスはシーズン初めの20cmオーバー狙いから段々ピンが混じってくる時期だし、アオリも終盤でかなり個体数が減っているし、どれも渋めの釣り物ですが、とりあえずやってみなけりゃわかんねぇべ、というわけで行って参りました。
房総はアオリかシロギス(投げ)くらいしか無いと思うけど、皆さん今の時期、何を狙っていますか??
◆というわけで一路南進
まずは明け方のアオリ狙いに。
ここのところ、風向きがずっと南西風、しかもかなりの強風(5〜7mが続いて10m以上の日もあったな)が続いているため、竿を出す場所が限られる。
まぁ堤防だよなぁ、叔父さんこっちは初めてだっていうし。
とまぁそんなわけで辿り着いた某堤防。釣り師はまだいないので、とりあえず一番良いポジションを確保。
ここで来ないならアオリは朝はいないってこったな。
とりあえず、頭にライトを点けて、システムを組んで、そして【タモを持って!】堤防へ。
前回、結構大きいのをこれでバラしたからなぁ……。今の時期に生きている個体なら、それこそ2kgオーバーの奴もいるに違いないし!
ちなみに随分前の釣行記にありますが、あの2kgアップをキャッチしたのも7月中旬だった様な気がする。
◆えいやっとっと、えいやっとっと
始めてみると、風が強くて広範囲に探れない。
特に堤防の上からだから、風が堤防に当たって巻いているし、しかも潮が押してきているので、すぐに風をはらんで大きく描いてしまうライン。ホント、0.8号を使っても強い風の時には仕方ないなぁ…。
隣の叔父さんも慣れない夜エギングに戸惑っている様子。経験者なのでシャクリはしっかりしているから、そっちは問題なさそうだけど、問題は飛距離かなぁ……。
近頃のタックルの性能は、本当に一昔前のモノに比べるとかなり進化していて、特にエギングなんか10年前からは安くて良く飛んで、軽くて楽にシャクれるタックルが開発されている。
そういったタックルでやってきた自分(ようやく3年目だ)ですが、やはり叔父のタックルを見てみると、これはちょっと、もう一つ良いのが欲しい、と思うものだった。予備タックル、貸してあげればよかったかなぁ…。
今エギングは『飛距離』で差が出るのではないかと自分は思っている。特に、房総では遠浅の藻場が続くので、せめて5m先まで放ることが出来れば、それだけチャンスが増すに違いないのだ。
房総のエギングで、手前ピックアップ寸前で「ズシン」と来た事が無いので、そう思うのですが、皆さんどうですか??
◆夜が明けてきて
だんだん堤防の上にアングラーの姿が増えてくる。
以前、タッチの差でベストポイントを逃して、朝イチの一杯を先に入った人に上げられてしまって以来、ここではとにかく「先行者」となるべく出来るだけ早くエントリーしている。まぁ、自分は粘るのが性に合わないので、しばらくシャクったら他の人に譲って、別のポイントに行ってしまうのですが。
そんなこんなで、投げ続けていると夜が明けてくる。「チャンスタイムですよ〜、張り切っていきましょ〜」と叔父に声を掛けて、少しでも飛距離を出そうと引っ張り出したのは、先日ナツラムで買ったエギ王Qセット(3.5号)に入っていたピンク・オレンジカラー…だったかな? 金テープだと思う。なんだったっけ?
とまぁ、ミッドスクイッドRVの方が飛距離は出ると思うけど、スローシンキングモデルしか持っていないので、沈降速度の速いノーマルエギを投入だ。
風を読んで、良い風向きになった時にえいやっと向こうの向こう、更に向こうへ飛んでいけ〜〜〜とばかりにフルキャスト。糸ふけを取って出来るだけ風の影響を受けないように、堤防のヘリから下に竿先を向けて、フォールを待つ。
2投、3投目あたりだろうか? 竿先に感があったのでアワセると“ヌルッ”という感触がして「何か」が掛かる。
「(??何だろう?? コウイカか?? それか小さいアオリかも?)」
普通だったら「ズンッ!」と乗って、「グィーーーーーーーーーーーン!!!」と走るのだが、これはどうか。なんか以前に釣った、モンゴウイカに似ているかも。
隣の叔父さんに「掛かりました、小さいけど」と伝えて、ゆっくりとテンションを抜かないように巻いてくると、
いきなり
グイーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!
竿先が絞り込まれる。
グイーーーーーーーーーーーーーー…
グイーーーーーーーーーーーーーー…
グイーーーーーーーーーーーーーー…
グイーーーーーーーーーーーーーー…
グイーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!
なんと、5段噴射。
凄い勢いで出て行くドラグ。そんなに緩くしていたつもりは無かったが…。
「うわ、こいつ、でかいぞ!!」
思わず緊張する自分。前回、タモ網を忘れて抜き上げようとして、バラした時の事が脳裏に浮かぶ。
しかし潮は沖へ出していくのではなく、手前へ寄せてくる潮回りなので、ジェットに耐えてさえいれば、ゆっくりと寄ってくる。
よし、浮いてきたぞ………見え……た?
「すんげぇ遠いいじゃん!!!???」
おいおい、ドラグ出しっぱなしの時があったけど、20mくらいは引っ張られたのかぁ? さすがにそれはないか。
久々の大物の感触に腕が震える。
ゆっくりと、ゆっくりと寄ってくるアオリ、叔父さんがタモを出して準備万端。だったのだが…
「デカイよ!」
55cmのタモなんですが、入れるのに難儀しているし。
堤防結構高いから、遠近感がよくわからんが、さすがにタモとイカの大きさを比べれば、結構でかいというのが良くわかる。何度かジェットで逃げるが、無事タモに収まり、叔父がひと言。
「オモイよ!」
堤防の上で思わずヒュゥと口笛(を吹いたつもり)。
隣にいた人たちが寄ってくる。良くこのサイズでタモに収まったなぁ……。
十分に身体の中の海水をジャバーと落としてイカを持ち上げる。
「うわ、でかっ! これ3kgくらいあるんかいな??」
「いや、無いですね、2kg半くらいかな」
いかにもエギングマスターと思しきお隣さんが取り出すはハンディ重量計。
エンペラをひょいっと引っかけて、計ってみると
2.65kg
よっしゃぁぁぁぁっっっっっっ!!!!!!!!
R更新

堤防の上では撮れなかったので、戻ってから撮って貰ったこいつ。
あんまり大きく見えないなぁ……。
とまぁ、そんな感じで、自分たちがいた時間にはこの一杯しか上がっていなかったけれども、まだ釣れたアオリ。
もしかすると3kgクラスがすぐ近くにいるかもしれません。
◆ガイド役としては失格???
「房総でアオリは釣れる!」
という事で叔父さんに是非釣って貰いたかったアオリですが、自分が釣っちゃいました。
4月や5月くらいだったらまだ個体数も多いし、10月頃からなら新子もキロ近くなるし、もっと個体数が多いので、またその時にもなんとか一杯目を釣って貰えるようにガイドできたらいいなぁ…。
「楽しかったよ」と言って貰えたのが救いだった釣行でした。

おまけ:エンペラと背骨(軟骨)、赤線が41cmです

おまけ:エンペラを切ってみた。なにこの厚さ
これで握りのネタになりそうだなぁ…ちなみにめっさ美味かった☆